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    主にミステリーやホラー小説の読書日記、及び日常の出来事や心の内を書いてます♪

    俺の妹がこんなに可愛いわけがない

    仕事の理不尽な面をしっかり体験できました。

    読み終えました。

    伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
    俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
    (2008/08/10)
    伏見 つかさ

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    あらすじ(引用)
    俺の妹・高坂桐乃は、茶髪にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。よく男友達からは羨ましがられるが、キレイな妹がいても、いいことなんて一つもないと声を大にして言いたいね(少なくとも俺にとっては)!だが俺はある日、妹の秘密に関わる超特大の地雷を踏んでしまう。まさかあの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは―。
    (引用終わり)

    タイトルが強烈なため、ずっと前から気になっていたラノベ。
    いつの間にかアニメも放送されてしまってすっかり有名作品のようですね。

    うん、面白かった。(笑える、という意味で

    構成としては、たまにあるラノベの王道を、うまくアレンジしたかなという印象。

    どうしてこうも奴らはみんな平凡で普通であろうとするんでしょう。
    今の中高生がそれを望んでいるから?
    そしてそいつらがイベントに巻き込まれたり熱くなったりするのがまぁ愉快なんでしょうきっと。

    お兄さんが派手にツッコむのは非常に笑えるので良いです。
    計算されたタイミング、これが嬉しいですねぇ。

    問題は、茶髪でモデルっぽい(設定)の妹・桐乃があまり可愛いと感じられないことでしょうか(笑

    ルビの振り方は相変わらず基準の解らない選択をしていますが、
    広く知られるだけあってバランスの良い文章。

    さて、2巻は手に入ったら読むことにしましょう。

    では($・・)/~~~
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    ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2

    朝が一番暑い気がします。(昼間外にそれほど出ないので)
    しかしホームで見かける女子高生はすごい。汗をかいている気配が全くない……。
    そういう技を持ってるんでしょうかねぇ。

    読み終えました。

    田中啓文『ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺2』
    ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺) (集英社文庫)
    (2008/05/20)
    田中 啓文

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    あらすじ(引用)
    金髪トサカ頭の竜二が飲んだくれの落語家・笑酔亭梅寿の内弟子となって、はや一年。梅駆の名前はもらったものの、相も変わらずどつかれけなされの修業の日々を送っている。そんな中、師匠の梅寿が所属事務所の松茸芸能と大ゲンカ、独立する羽目に―!東西落語対決、テレビ出演、果ては破門騒動と、ますますヒートアップする笑いと涙の落語ミステリ第二弾。
    (引用終わり)

    芸能の世界に、日常の謎を絡める落語ミステリー第2弾。

    結局落語はほとんど知らないままですので、
    こんな話(噺)があるのかと知れるだけでも面白いもの。
    もちろん、小説としてかなり気に入っています。

    今回は竜二の成長が少し前面に出てましたね。

    ロックのライブに行ってもそうですが、
    その場を作るのは、アーティストや観客だけでなく、当然周辺のスタッフの力だなといつも思います。

    ちなみに落語は、極端なこと言ったらあほな人には面白くないようです。
    「笑い」というものが、受け手のバックグラウンドの情報に基づいているからだそうですね。

    3巻も買ってあるんでまた楽しみに読みます。

    では($・・)/~~~
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    木漏れ日に泳ぐ魚

    少々残業して帰宅すると、もう寝る時間、みたいな印象。

    読み終えました。

    恩田陸『木漏れ日に泳ぐ魚』
    木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)
    (2010/11/10)
    恩田 陸

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    あらすじ(引用)
    舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。
    (引用終わり)

    不思議な小説にまた1冊、出会いました。
    しかし、面白かったのかどうか。

    真実というか、事実というか、推理は段々進んでいくのですが、
    それに伴って2人の男女の感情が混雑していきます。

    その感覚が解りにくいんだよなぁ…。

    あまりにも特殊な関係で、恋愛の範疇に押し込めてるけど
    きっと何か違う。

    中盤までは傑作のにおいがしていただけに、
    残念です。

    タイトルとの関連が後半でうっすら、とうのも。。

    では($・・)/~~~
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    キノの旅Ⅸ

    TOEICの受験会場がとある有名私大だったのですが。綺麗ですね。イメージの中のキャンパスってこんなだよなぁと思いながら歩きました。
    ところで、受験案内に禁止事項として書いてある条項が守れていない人がちらほらいるのです。
    もっと試験監督者が厳しくしちゃえばそういう馬鹿な人も態度を改めるのだろうに…。

    読み終えました。

    時雨沢恵一『キノの旅Ⅸ』
    キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫)
    (2005/10)
    時雨沢 恵一

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    あらすじ(引用)
    空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ?なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。―キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし…(『城壁の話』)他、全15話収録。
    (引用終わり)

    「電波の国」
    「殺す国」
    「自然保護の国」が面白かったです。

    特に自然保護。
    風刺?皮肉が良い感じ。
    人間の手を加えると、どうなるのかっていう点を理解してなきゃ、結局おじゃんになると。
    さらに深読みすれば、自分の行動がどんな影響を与えるのか考えないと、
    俯瞰して見たときに悲惨な状況に陥っていると。

    殺す国は、なるほどな、と思いますが、果たしてそのスタンスが許されて良いのかどうか。
    生きる自由、死ぬ自由ってあるのでしょうかね。
    問題は一度死ぬと取り返しがつかないってとこですね。

    電波の国は、視野の狭い、頑固者でしょうか。
    今の世の中でもあるかもしれませんね。
    信じたくない出来事が起こってしまったとき、その証拠となるデータを隠したり捏造したり。
    ちょっと飛躍しすぎたかもしれません。

    少し飽きのきていたキノに魅力を持てた巻でした。

    では($・・)/~~~
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    NO CALL NO LIFE

    読み終えました。

    壁井ユカコ『NO CALL NO LIFE』
    NO CALL NO LIFE (角川文庫)NO CALL NO LIFE (角川文庫)
    (2009/07/25)
    壁井 ユカコ

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    あらすじ(引用)
    サンタさんにお願い。クリスマスにおかあさんを届けて。高校3年の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれて、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出会った。心に同じ欠落を抱えた2人は互いの傷を埋めるように惹かれあうが、それはあまりにも拙く刹那的な恋だった。時を超えた留守電の真相が明かされる時、有海の衝撃の過去が浮かび上がる…。痛々しくて、たまらなく愛おしい、涙のラブ・ストーリー。
    (引用終わり)

    ラノベじゃなくてジュヴナイル系と呼べばいいんですね。

    涙は出なかったですが、面白かったです。

    不思議な出来事と、現実的な物語が良い感じにマッチしてる。

    壁井ユカコはすごいなぁ。
    ちなみに、久しぶりに解説もなかなか興味深いこと書いてありました。
    たしかに大人に近づくに連れて何かを回避しようとしているのかもしれません。

    この作品の衝撃の事実をどこに取るかは読者次第ですが、
    僕としてはやはり有海の過去でしょうね。
    かなり予想できる書き方であり、そうでなければ良いなと思いつつも…。

    ちなみに68頁あたりのシーンが好きです。

    あと、日野ちゃんがいることがこの小説のスパイスだと思います。
    まぁストーリー上もスイッチですし。

    ラノベ作家が(所謂)普通の文庫で書くというのがここ最近の流行りになってきたようです。
    当然、何かしらのルールが変わっているはずで、それが心地良いです。
    自分のスタイルを崩さずに、別の分野でも書ける能力があるってことなんでしょうね。

    では($・・)/~~~
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    新・本格推理04 赤い館の怪人物

    暑いような気もしますが、とりあえずクーラー嫌いの僕にしてはまだまだ普通。
    急激な変化は困りますけども。

    読み終えました。

    二階堂黎人 編『新・本格推理04 赤い館の怪人物』
    新・本格推理〈04〉赤い館の怪人物 (光文社文庫)新・本格推理〈04〉赤い館の怪人物 (光文社文庫)
    (2004/03/12)
    二階堂 黎人

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    あらすじ(引用)
    登竜門。注目のミステリ作家、柄刀一、石持浅海、東川篤哉らを次々と輩出した本シリーズは、職業作家への確かな道として定着した。寄せられた作品群から感じられる、煌めく才能と測り知れない将来性―中でも選りすぐりの8編を紹介する。斬新なトリック、緻密なプロット、独創的な構成…次代のミステリ界を担う逸材は、この中から生まれる。
    (引用終わり)
    文庫形式の雑誌です。一般の素人ミステリー作家が応募、二階堂黎人が編集長と。
    東川篤哉……はネタがしょうもない小説なので僕はあまり好きではありませんが、
    たしかに人気があります。
    石持浅海なんかはとても面白いです。

    そんな人らを発掘した場だとすると、期待が高まるってもんです。

    う~ん。

    どれもぱっとしない。
    基本的にこだわりが見えてこなくて、かっこ良さみたいなものが感じられない。

    気になった点を幾つか書くと、
    ・無用な設定が多い(都合が良い?)。登場人物の職業などの設定が必ずしも謎に絡まなくても良いと思うのですが…。
    ・T市、などどぼかした設定の癖に川の名前は創作。どうせならどっちも創作にするかぼかすか統一して欲しいような。
    ・日本語があちこち解りにくい&おかしい。
    ・登場人物の会話がどこかフィクションじみている。

    こうやって珍しく変わった形式の小説を読むと、
    小説を書くのって難しいんだなと改めて感じます。

    では($・・)/~~~
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    漆黒の王子/少年陰陽師 異邦の影を探しだせ

    夏になるとお腹をこわしやすくなります。

    読み終えました。

    初野晴『漆黒の王子』
    漆黒の王子 (角川文庫)漆黒の王子 (角川文庫)
    (2009/09/25)
    初野 晴

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    あらすじ(引用)
    ある地方都市のマンションで、男女の死体が発見された。遺体は暴力団藍原組組員とその情婦。だが、藍原組では以前から組員が連続不審死を遂げていた。しかも、「ガネーシャ」と名乗る人物から「睡眠を差し出せ」という奇妙な脅迫メールが…。一方、街の下に眠る暗渠には、“王子”他6名のホームレスが社会と隔絶して暮らしていた。奇妙な連続殺人は彼らの仕業なのか?ふたつの世界で謎が交錯する超本格ミステリ。
    (引用終わり)

    なかなかの大作!
    ややこしい小説でした。

    途中、殺人のネタが解ったときにはややがっかりしたものの、
    どこかフェアでいて、良いなと思います。

    また、世界が広い。
    登場人物の濃さが気にならない小説。

    面白いテーマを持っているのに、ぼんやりしているのは少し惜しいですね。

    一度はがっかりした作者ですが、仲直りできたようです(笑
    まぁ解説はちょっと褒めすぎで、寧ろ解説者の能力を疑うものになっていますが。


    そしてもう一冊。

    結城光流『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』
    少年陰陽師 異邦の影を探しだせ (角川ビーンズ文庫)少年陰陽師 異邦の影を探しだせ (角川ビーンズ文庫)
    (2001/12)
    結城 光流

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    あらすじ(引用)
    「ぬかるなよ、晴明の孫」「孫、言うなっ!」時は平安。13歳の昌浩は、稀代の陰陽師・安倍晴明の末の孫。資質は素晴らしいのだが、まだまだ半人前。よき(?)相棒の、物の怪(愛称もっくん)にからかわれながら、修行に励む日々である。そんな中、内裏が炎上するという騒ぎが起き、昌浩はもっくんと共に独自の調査を開始するが…。おちこぼれ陰陽師は都を救えるか!?新説・陰陽師物語登場。
    (引用終わり)

    失敗したああああぁ。
    読んでいない本棚の奥底に眠っていたので取り出してきましたが…。

    ライトノベルよりも軽い。
    それこそ、インスタントみたいな?

    ルビー文庫でも書いている作家だということで、どうもそっちの雰囲気があるように感じて心穏やかではありません。

    そして、一番気になるのは文章に間違いが多い。
    仮名の使い方も読みにくい表現。
    平安時代っぽさを出すための道具はきちんと調べているのに、会話が雑。
    陰陽師という難しい存在を、どうも履き違えてる感もあります。

    たぶん、楽しけりゃ良い分野の小説なんでしょう。

    設定先行の漫画のような作品でした。
    やっぱり何か違う領域でした。

    では($・・)/~~~
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    仮面の告白

    昔の良い曲を聴きたいと思って見つけたときにCCCDだったときのがっかりさと言ったらもう。

    読み終えました。

    三島由紀夫『仮面の告白』
    仮面の告白 (1950年) (新潮文庫)仮面の告白 (1950年) (新潮文庫)
    (1950)
    三島 由紀夫

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    あらすじ(引用)
    「私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である」女性に対して不能であることを発見した青年が、幼年時代からの自分の姿を丹念に追求するという設定のもとに、近代の宿命の象徴としての“否定に呪われたナルチシズム”を開示してみせた本書は、三島由紀夫の文学的出発を成すばかりでなく、その後の生涯と文学の全てを予見し包含した戦後文学の代表的名作である。
    (引用終わり)

    久しぶりの三島。圧倒的です。
    たった204ページとは思えない。

    表現がすごい。ひどいとも言う。
    一つのことを描くのに何ページ使うんだか。
    それでいて何の話だったか解りにくい。
    結局自涜のシーンだとは…。

    これは感覚を理解できないと、つまらない小説になるんでしょうね。

    ちなみに僕は最後の方がよく解りませんでした。
    これも「仮面」ということで納得していますが。
    恐らく読み落としたんだろうなぁ。

    こうやって振り返ってみると、「仮面」というのは良く題材にされるけれども
    やはり深いテーマなんだと感じます。

    この小説はひどく耽美で、それでいて肉慾を描き、
    愛について考えているものです。
    (ちなみに同性愛者の苦悩を描いた小説ではありません。
    女性に対して性的欲求が起こらない、それでいて男性に対しても離れているのです)
    読者それぞれがいろんな見方ができて、ネット上の感想でも面白いものが転がっています。

    仕事を始めると朝がさらに早く、夜は遅くなっていますが、
    体力的に余裕のあるときにぜひまた三島文学は読みたいです。

    では($・・)/~~~
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    断章のグリム(Ⅹ)(ⅩⅠ)

    今のところ、お給料を意識せずに仕事ができていて、たぶんそれは幸せなんでしょうね。

    読み終えました。

    甲田学人『断章のグリム(Ⅹ) いばら姫・上』
    断章のグリム〈10〉いばら姫〈上〉 (電撃文庫)断章のグリム〈10〉いばら姫〈上〉 (電撃文庫)
    (2009/04/10)
    甲田 学人

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    あらすじ(引用)
    教室で唐突に始まった怖い話。それは、初めてできた子を両親がボートから池に落として殺し、可愛がっていた二番目の子が同じ場所で『今度は落とさないでね』と語りかける、という内容。一緒に聞いていた真喜多莉緒は、その手の話が苦手だった。なぜなら彼女の名前は、死んだ姉と同じだったから―。夏休みが始まり、雪乃とできるだけ長く一緒にいようと目論む蒼衣。だが、泡禍解決に赴いた雪乃と颯姫が戻ってこない。雪乃たちは、死なない“異端”を相手に真喜多家に閉じ込められているらしい。邸は異常現象により完全に外界と隔絶されていた。雪乃のためにも単身で邸内へと救出に向かう蒼衣だったが―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第十幕。
    (引用終わり)

    甲田学人『断章のグリム(ⅩⅠ) いばら姫・下』
    断章のグリム〈11〉いばら姫〈下〉 (電撃文庫)断章のグリム〈11〉いばら姫〈下〉 (電撃文庫)
    (2009/08/10)
    甲田 学人

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    あらすじ(引用)
    「…し…白野さん?雪乃さん!?」真っ黒に焦げたドアと壁と天井。ひっくり返って破壊された棚。床はガラス片の混じった水で水浸し。庭に出されていた田上颯姫は、恐る恐る戻ってきた居間の前で立ち尽くす。床に凄惨な血溜まりと、ずーっと廊下の向こうへと続く人間を引きずったような血の痕が残る、誰もいない返事もない居間の前で―。始まりは『生まれ変わりの子供』の話を真喜多莉緒が母親に話したことだった。異形化した母親と荒んでいく家族関係、そして閉ざされた真喜多邸。雪乃たちを助けにきたはずの蒼衣も隔離され、惨劇は予想以上に拡がっていく。抗える者が減っていく中、雪乃の身体に異変が―。悪夢の幻想新奇譚、第十一幕。
    (引用終わり)

    今回はやけに軽い話でした。
    まぁ、いつも通りグロテスクではあるのですが。
    どうしてこうもイメージが容易で、何かすぐに想起される表現を書けるんでしょう。
    その点はきっと才能があるんですね。

    ただ、「いばら姫」のモチーフとの関連がいまいち薄く、
    議論も十分になされないままピンチに陥るという慌しい展開が少し気に入らず。

    何より、それでいいのか「葬儀屋」。初期の設定は忘れましたが、そんな風にしちゃいけない気がする。
    そこを掘り下げずになんとなく苦い気分で誤魔化すなんて…。

    下巻289頁辺りの蒼衣と雪乃のやり取りがなかなか面白い。
    「……誰が姫よ、殺すわよ」
    (略)
    「……一度言っとこうと思ったの、私、あなたのこと嫌いだわ」
    (略)
    「そう。僕は雪乃さんのこと好きだよ」

    関わり合う全ての人のことを考えて行動なんてできないんだな、と思いました。

    では($・・)/~~~
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    バチカン奇跡調査官 黒の学院/赤×ピンク

    中古車サイトを見ていると、かっこいいクルマがたくさんあって悩みます。
    あ、お金がないのでどっちにしろ買えないのですが。

    読み終えました。

    藤木稟『バチカン奇跡調査官 黒の学院』
    バチカン奇跡調査官  黒の学院 (角川ホラー文庫)バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)
    (2010/12/25)
    藤木 稟

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    あらすじ(引用)
    天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』―世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し―。天才神父コンビの事件簿、開幕。
    (引用終わり)

    カソリックとかキリスト教とか、教会と政治とか、奇跡と科学とか、そういったものが好きな人はきっと面白いと思います。

    角川ホラーから出ていますが、そうでもないですよ。
    所謂ミサの表現にしても、対して描かれてないですし。

    平賀が一人で殆どのことを行ってしまうので、登場人物のバランスも少し悪い…。
    ロベルトがやけに説明口調なのも気になります。

    作中でも書かれていますが、イエス・キリストが万人に約束したはずの救済を、教小さい文字会のみが特権的に独占するってのはどういう理屈なんでしょうね。僕は詳しくないので解りませんが

    幾つかの謎の解決の先、真実というか陰謀というか、それらはなかなか興味深い結末に。


    ただし、全体的に僕はがっかりした小説でした。



    そこでもう一冊。

    桜庭一樹『赤×ピンク』
    赤×ピンク (角川文庫)赤×ピンク (角川文庫)
    (2008/02)
    桜庭 一樹

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    あらすじ(引用)
    東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。
    (引用終わり)

    大石圭っぽい設定。まぁなんていうかアダルトですね。


    よくこれだけ短い小説にいろんなテーマをぶち込んだものだ。

    普通じゃない空間で話が進んでいるはずなのに、
    どこかにありそうな日常に摩り替わってる。

    ますます読みたくなる作家です。

    一番の盛り上がりがラストでないところがまた良い。

    では($・・)/~~~
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    ハッピーエンドにさよならを

    今週は1週間が途轍もなく早かったです。
    ちなみに、少し生気を取り戻しています。

    人生、自分の思い通りにいくことの方が少ないってことですね。

    読み終えました。

    歌野晶午『ハッピーエンドにさよならを』
    ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)
    (2010/09/25)
    歌野 晶午

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    あらすじ(引用)
    夏休みのたびに私は母の実家がある田舎へ行った。新鮮な山海の料理に、いとこたちとの交流。楽しい夏の日々だ。あの部屋にさえ入らなければ…。(「死面」)理恵が合コンで出会い、付き合ったのは、容姿はよいがかなり内気な男。次第に薄気味悪い行動を取り始め、理恵は別れようとするのだが…(「殺人休暇」)。平凡な日常の向かう先が、“シアワセ”とは限らない。ミステリの偉才が紡ぎだす、小説的な企みに満ちた驚愕の結末。
    (引用終わり)

    あらすじはあまり役に立ちません。
    最後の一文の褒め言葉だけ見ておけばそれで良いです。

    タイトルから推測できるように、ハッピーエンドでない短編集。
    理不尽な不幸だったり、衝撃の事実だったり、突然降りかかる悲劇だったり。

    伏線が殆ど見当たらない、所謂ミステリーからは離れた小説でしょう。

    歌野晶午は講談社でミステリーを書いて、
    角川では実験的、新しい表現法の小説を書いている印象。

    構造としては『サクラチル』『尊厳、死』なんかはミステリーチックでした。
    かなり楽しめました。ミステリーの倒錯世界はやはり良いですねぇ。

    では($・・)/~~~
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    波紋 警視庁失踪課・高城賢吾

    今朝はものすごい眠かったのか、体調不良で頭が痛かったのか…。

    読み終えました。

    堂場瞬一『波紋 警視庁失踪課・高城賢吾』
    波紋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)波紋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)
    (2011/02)
    堂場 瞬一

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    あらすじ(引用)
    ある事件で昇進の道を絶たれた阿比留は、法月の異動を止めようとせず、失踪課内部には亀裂が広がりつつあった。腐る高城に法月は五年前に交通事故現場から消えた男に関する事件の解決を託す。高城の調査が始まった直後、男が勤めていた会社で爆発事件が発生。犯行声明には失踪した男の署名が記されていた。
    (引用終わり)

    久しぶりの堂場さん。

    うーん。話はしっかりしていて面白いのですが、
    どうも技術者の世界を変に特別視しているような…。

    腐る高城。
    わかります。
    自分が「できる人間」でなくとも、周りの環境って大事だと思います。

    ラストは、少し無理にシリーズを続けてきた感がありますね。
    そろそろ終わりでしょうか。

    では($・・)/~~~
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    出口なし

    ついに暑くなってきましたね。

    読み終えました。

    藤ダリオ『出口なし』
    出口なし (角川ホラー文庫)出口なし (角川ホラー文庫)
    (2010/04/25)
    藤 ダリオ

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    あらすじ(引用)
    完全な密室に拉致された男女5人。机の上には1台のPC。残された酸素は12時間。制限時間までにマスターから出題されるクイズに答え、ゲームに勝ってここから脱出せよ。間違えれば即刻死が待っている―!不条理な極限状況に投げ込まれた男女が難問に挑みながら息詰まる心理戦を繰り広げるサスペンス・ホラー!予測のつかないラストが大きな話題を呼んだ鬼才の鮮烈デビュー作、ついにホラー文庫化。
    (引用終わり)

    映画、テレビアニメ制作をしていた人が、作家になったらしい。
    アニメ『魍魎の匣』なんかを手掛けたそうです。

    途中の展開や、ラストシーンなど、
    なるほどと思わせるほど上手い。
    どこか技巧的ですけどね。それはきっと映像化のコツみたいなものを小説に反映させてるんでしょう。

    ただ、小説としてはどうも穴があるというか、気に入らない点が幾つか。

    まず、映画(主に洋画)のネタばらしが半端ない。
    有名な映画だから、観てないほうが悪いっていうスタンスなのかもしれませんが…。
    扱いも雑なんですよね。完全に作者の趣味披露のような。
    この点、ミステリー作品は有名なものを引用するとか書名を出すときに配慮されているなぁと。
    ラストの落ちばかり並べられても、その作品の感動を減らしてしまってるだけな気がします。

    そして、あらすじにもある「完全な密室」。
    72ページに不思議な文章が。
    「しかし、この臭いはすごいね」「仕方ないわよ。臭いけど、我慢しましょう」
    (略)
    さいわい空調は利いているようで、臭気がこもることはないようだ。

    …?臭いけど、こもらないということですかね。イメージしにくい。
    それはさておき、問題が。空調が利いていたら、「酸素が云々」の設定が崩壊しませんか?
    どんな状況なのか理解できませんでしたが、これは僕のせいでしょうか。
    (唯一思いついたのは、循環型空調ですが、だとしたら不親切…)

    また、214ページの状況は過酷すぎます。
    人間の腕とか脚ってそんなに丈夫なのですか。
    ちぎれそうなもんですけど。

    恐怖を感じるには惜しい小説。
    理不尽さはたっぷり。
    ラストも良い(映画チック)のですが、実はところどころ些細な謎が放置されたまま(本筋に殆ど関係ない)なので、
    そこら辺もいい加減なのかそういう作戦か。

    まぁ他の作品も読んでみたいと思わせる作品であったことは間違いありません。

    では($・・)/~~~
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    鼓笛隊の襲来

    やっぱり、テンションの上がり下がりが激しいです。

    読み終えました。

    三崎亜記『鼓笛隊の襲来』
    鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)
    (2011/02/18)
    三崎 亜記

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    あらすじ(引用)
    赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら列島に上陸する。直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。やがて響き始めたのは、心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…(『鼓笛隊の襲来』)。ふと紛れ込んだ不条理が、見慣れたはずの日常を鮮やかに塗り変えていく。著者の奇想が冴えわたる、驚異の傑作短編集。
    (引用終わり)

    現実世界の周辺に散らばっている、ありきたりなものを、
    うまいことアレンジすることで奇妙な世界を作っている。
    それがこの作者の持ち味というか、スタイルだと思います。

    どこか芸術に触れている感覚を得られる小説です。

    ただ、好きにはなれないし、
    何度も読む気にもなれない。

    いろんな意味で面白い小説です。

    あれですね、邦画にもこういう手法はありましたね。

    では($・・)/~~~
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    殺人鬼を飼う女

    金曜日でも忙しいです。金曜日だからかも?

    読み終えました。

    大石圭『殺人鬼を飼う女』
    殺人鬼を飼う女 (角川ホラー文庫)殺人鬼を飼う女 (角川ホラー文庫)
    (2010/11/25)
    大石 圭

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    あらすじ(引用)
    京子はビストロを経営する美しきギャルソン。だが幼いころ義父から酷い性的虐待を受けた彼女の中には、レズビアンでサディストのナオミや、淫乱で奔放やユカリなど、様々な人格が潜んでいた。さらに京子の周りでは、昔の恋人をはじめ何人もが謎の死をとげていて!?(彼らを殺したのはもしかして―わたしも知らない、もう1人のわたし!?)そして再び京子に愛する男が現れたとき、彼女の内の邪悪な殺人鬼が蠢き出す…。
    (引用終わり)

    夏ですからね。大石ホラーも読みたくなるってもんですよ。

    しかし丸くなりましたね。

    ちょっと方針転換でしょうか。

    たしかに、ずっと「湘南人肉医」のような作品が続いても飽きてしまいますからね。

    ワインのおいしさはあまり解りませんが、
    料理と合わせるとそれがひとつの趣味というか、
    世界を作り出すことは伝わりました。

    ラストは不思議なほどに綺麗で、あっけない。

    あとがきが興味深いです。
    角川ホラー文庫で執筆する前は純文学を書いていたつもりのようで。
    言われてみれば純文学…教科書や文学史に載る作品ですら、
    愛憎や性愛や畸形や、、そういった題材を採っていますものね。

    多重人格ものの小説は数多いので、うんざりするテーマでもあるわけですが、
    なかなか良かったと思います。

    では($・・)/~~~
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    九杯目には早すぎる

    寝起きが悪いです。

    読み終えました。

    蒼井上鷹『九杯目には早すぎる』
    九杯目には早すぎる (双葉文庫)九杯目には早すぎる (双葉文庫)
    (2009/02)
    蒼井 上鷹

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    あらすじ(引用)
    休日に上司と遭遇、無理やり酒に付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が―(小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」)。などなど、運の悪い男が不幸な目に遭う見本市のような、憐れにも可笑しい、上質のミステリー九編。「小物のセコさを書かせたら抜群にうまい」と評される著者の腕に酔い、大失敗のドキドキをご一緒にいかが。
    (引用終わり)

    短編&掌編小説。ミステリー好きが書きました、というのがありありと解る作品。
    蒼井という姓をみると、そらさんしか思い浮かびませんでした(ぇ

    さて、『キリオン・スレイの生活と推理』という本がまず読みたくなりました。
    1つ目の短編はどうもこの本を参考にしているらしい。
    ネタとしては、明かされればまぁなるほど。登場人物の思惑を後に持ってきて読者を騙すシンプルな(ある種不公平な)ものですね。

    そこからだんだんいらいらしてきます。
    登場人物が皆濃いんです。なんとなく名前ばかりで印象に残らない小説も困りものですが、
    疲れる。。
    掌編がどうも好きな作者のようですが、特に上手くもなく。
    たしかにまとまっていて、それなりに世界を構築できているので、
    読んでるときはそれなりですが。
    どうも文章が蛇足気味だからか満足できない。

    表題作は、最後の一文が興醒めですね。

    まぁ結構残念な感想を述べましたが、そこそこ面白いですよ。
    新鮮な印象はたっぷりですし。

    では($・・)/~~~
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    落語的学問のすすめ PARTⅡ

    腰が痛いですなぁ。

    読み終えました。

    桂文珍『落語的学問のすすめ PARTⅡ』
    落語的学問のすすめ〈PART2〉 (新潮文庫)落語的学問のすすめ〈PART2〉 (新潮文庫)
    (1993/09)
    桂 文珍

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    あらすじ(引用)
    週に一度、落語家から大学講師に姿を変え、お客ならぬ学生たちを相手に教壇に立つ桂文珍センセイの抱腹絶倒面白講義録の第二弾。芸能界の裏話から映画の話にリクルート問題まで、ギャグを交えた講義で爆笑しているうちに落語の本質も歴史も学べてしまう。落語的な物の見方を知れば、世の中百倍面白くなることうけあい。講義を聴けないあなたももう安心、座右に必携お買い得の一冊。
    (引用終わり)

    PARTⅡですけどもね、実は前に読んだのは講談社の方なので続きもんではないという…。

    関西大学非常勤講師をやってた桂文珍の講義をそのまんま本にしたもの。

    工学系では考えられないような自由な講義やなー、と思うのと同時に
    有名な大学でもあほばっかりやなぁと。

    ようこんだけ喋るなぁというくらい講義で喋ったはる本ですので、
    軽いのに時間が掛かるというなんとも不思議な本。

    1回落語見に(聞きに)行きたいですね。

    では($・・)/~~~
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