なくしたと思っていたウォークマンですが、コートのポケットから見つかりがっかり。
いろんなことがうまくいかない週というのはあるもんです。
筒井康隆『日本以外全部沈没』
あらすじ(引用)
地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。
(引用終わり)
SFではなく、ジョーク作品というかユーモア作品というか。
宇宙人に動じない大阪人の「ヒノマル酒場」が非常に面白かったです。
細音啓『世界の終わりの成果録2』
あらすじ(引用)
伝説の英勇エルラインが遺した、世界の終焉と再来とを記した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界緑大争奪時代―炎の将魔討伐を果たし、レンたち「再来の騎士」は一躍世界中にその名を轟かせた。周囲からの注目を浴びつつ、一行は世界録の手がかりを求め竜姫キリシェの故郷である秘境リ・インファリエルへ向かうことに。道中で「カナン巡礼聖教船」、新たな始原精霊との邂逅を経て、辿りついた秘境。待ち受けていたのは、キリシェの妹である竜帝カルラだった。「人間、あなたはキリシェ姉様にとっての害悪です」。竜の長との激戦の調べの中、偽英勇は、覚醒の咆哮を上げる―いま、最も王道を行くファンタジー、反響の第2弾!
(引用終わり)
竜の編。
冥界の編、天界の編と続きそうですね。
どこかスレイヤーズのようなわくわく感があって好きです。
大平しおり『土方美月の館内日誌』
あらすじ(引用)
月曜日だけ探偵事務所を開くという『姫神郷土博物館』。大切なものを失ってしまった人は、不思議とこの博物館に集まるという。名前負けコンプレックスを持つ従業員・沖田総司もそんな奇妙な縁に引き寄せられた一人である。彼は就職詐欺に遭い、途方に暮れていたところを“名前だけ”で美人館主に拾われた。「すべてのものには来歴がある」が口癖の館主・土方美月は、単越した古物知識と新選組をこよなく愛する女性。総司は彼女と奇妙な事件を解くうちに、美月が捜し続けているものに気付いていく…。
(引用終わり)
「リリーベリー」の作者だと読了後に気付くという。
歴史的な内容には深く触れないという点で落第。
せっかくのマニアックキャラという設定が活かせていない印象。
神永学『怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス』
あらすじ(引用)
鮮やかな犯行のあとには、必ず闇の悪事が暴かれる!これぞ平成のねずみ小僧か、はたまた単なる盗人か!?神出鬼没の伝説の窃盗犯、その名は“山猫”。天才的なハッカー“魔王”が偶然手に入れた携帯番号は、悪事に天誅を下すとして最近、巷を騒がせている謎の集団、“ウロボロス”へとつながっていた。“魔王”と“ウロボロス”、そして“山猫”、3つの正義が火花を散らす。最後に生き残る正義はどれだ!?痛快ピカレスク・ミステリー。
(引用終わり)
山猫シリーズ化し面白いですね。
相変わらず神永学は随所に「どやぁ!」という雰囲気が見え隠れしてちょっとイラッとしますが。
時雨沢恵一『キノの旅ⅩⅧ』
あらすじ(引用)
そこには、一人の人間が倒れていた。あまりに汚れた服を着ているので、手足や頭の形がなければ、野生動物にすら見えた。体格は大人。時々、呻くように小さく動くので、まだどうにか生きていることが分かった。「行き倒れか。荷物がないのが不思議だな…」キノが呟いた。「あったら、サクッと奪えたのにね」「人聞きの悪い。ボクは生きている人間から荷物は奪わないよ」「つまり死んでいたら容赦しない!ってことだね、キノ」「ま、まあ…、すでに亡くなっていたら、残り物の有効利用は、させてもらうかもしれないけど」「モノは言い様だね。で、あの人はどうする?助ける?」(「復讐の国」)他全13話収録。
(引用終わり)
短編が短く読みやすいので毎晩1つと区切って寝る前に読んでました。
天童荒太『悼む人(上)』
あらすじ(引用)
不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。
(引用終わり)
今度映画やるらしいですね。
直木賞かぁ。
正直言ってだるい文がだらだらと続いていて、奇妙な中に感動作りまっせ、という感じがしていやらしい。
下巻が楽しみというわけではないですが取りあえず読み進めます。
では($・・)/~~~
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先週、WALKMANが行方不明になりまして。
どこ探してもないなーってことで新しいの買いました。
『SONY ウォークマン Eシリーズ スピーカー付 4GB ブルー NW-E083K/L』
もうそんな大容量でたくさん入れても聴くアーティスト限られてるかなぁと思ってまさかの32GBから4GBへ。
4台目かぁ。
美奈川護『ドラフィル!2』
あらすじ(引用)
『お前にこれ以上、ヴァイオリンを続ける価値はない』相も変わらず、竜ケ坂商店街フィルハーモニー、通称『ドラフィル』でコンマスを続けていた響介。しかし急にかかってきた父・統からの電話と唐突なその物言いに、響介のヴァイオリンの音色は大きくかき乱される。そんな彼に発破をかける七緒だったが、彼女の元に送られてきた『ある物』により事態はより混迷を極め―!?商店街の個性的なメンバーで贈る「音楽とそれを愛する人々の物語」待望のシリーズ第2弾が登場。
(引用終わり)
こういう作品も和むので良いですね。
音楽は素晴らしい。
高田崇史『カンナ 京都の霊前』
あらすじ(引用)
偽書「蘇我大臣馬子傳暦」を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか? 「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは? 聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか? すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖は決戦の地・京都へ。禁断の完結編!
(引用終わり)
ついにカンナシリーズも終わり。
ちょっと寂しい。
月の神社でもお参りに行きましょうか。
似鳥鶏『戦力外捜査官』
あらすじ(引用)
警視庁捜査一課に着任したドジッ娘メガネ美少女警部・海月千波は、周囲の期待を裏切る捜査能力の低さで、配属から2日で戦力外通告を受ける。お守役の設楽恭介刑事と独自に連続放火事件を追ううち、女子大学院生殺人、さらに7年前の幼女殺害事件に辿り着くが…。凸凹コンビは犯人の壮大な復讐計画を阻止できるのか!?
(引用終わり)
まぁまぁ面白い。TVドラマにてドタバタ劇として採用しやすそう。
3巻まで出ているのは驚くなぁ…というレベルの質。
では($・・)/~~~
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世間が三連休だわーいと言っているときに日曜も月曜も仕事だととても損をしている気がしますね。
今年も9月に大型連休があるそうですが…。
今年最初のライブを新木場に行ってきましたが、久しぶりで楽しかったです。
細音啓『世界の終わりの世界録1』
あらすじ(引用)
伝説の英勇エルラインが遺した、世界の終焉と再来とを記した至宝「世界録」。その在り処を世界中の国や旅団が探し求める世界録大争奪時代―騎士志望の少年レンは、彼の英勇生き写しの容姿ながら剣才に恵まれず「偽英勇」とバカにされる日々を送っていた。そんな彼の前に現れた、封印より目覚めし伝説の竜姫キリシェ。レンをエルライン本人と勘違いし、外見だけだと失望したキリシェだったが、一方でレンの中に秘めた可能性を見出すことに。そして、かつて英勇と共に世界を救った大天使フィアや先代魔王エリーゼとの世界録をめぐる旅へと少年を誘う。「わたしと、行くか?」―これは、英雄たちが奏でる狂騒への序曲。今、偽英勇の少年と伝説が邂逅する!
(引用終わり)
細音啓が富士見ファンタジアではなくMF文庫Jから出したということで勇んで買ったのですが、
なんと今まで放置されていたという。2巻も既に出たらしい。
キャラと設定は良かった。あとは2巻の膨らみだな。。
松本人志『松本坊主』
あらすじ(引用)
不登校で人見知り、そして貧乏な家の少年が出会ったお笑い。その衝撃と舞台への憧れがダウンタウン松本人志を生んだ。相方・浜田との出会い、決意の吉本NSC入学、静まり返ったなんば花月の初舞台、大阪での成功と東京進出…。「絶対自分が一番や」。どんな時も揺るがない自信の源とは?お笑いを変えた男がその半生すべてを語りつくした。
(引用終わり)
なるほど、人柄がなんとなく伝わってくる本でした。
「俺ってすごいやろ」という誇張表現も多いですが、概ね合ってるんでしょうね。
面白かったです。
京極夏彦『定本 百鬼夜行―陽』
あらすじ(引用)
人に見えないものが視える。闇の中に、他人の恐怖が悔恨が苦痛が悲哀が―視えてしまう。そんな男、榎木津礼二郎にとりついているのは魚の眼だった(「目競」)。『狂骨の夢』『絡新婦の理』『邪魅の雫』他の名作、そして『鵺の碑』に登場する者たちの闇と因果を綴る怪異譚。魔術的な語りの果てに―妖しきものが現れる。初文庫化!
(引用終わり)
待ちに待った京極堂シリーズ新刊。講談社ではなく文春での発行。
この読みにくいおどろおどろしい文体は心地いいですね。
みんな狂っていく。
水沢あきと『不思議系上司の攻略法②』
あらすじ(引用)
平日は上司と部下として、休日はメイプル・ホームの給仕役と料理人として日々を送る石峰真夜と梶原健二。そんな2人に、名古屋出張の辞令が出た。急な話に訝しみながら現場に向かったところ、案の定工事の進捗は芳しくなく、名古屋支店の作業員・高橋からも噛み付かれる始末。収支を含め、プロジェクトが“炎上”していることを把握した2人は、火消しに努めようとするが―そこでさらなるトラブルが発覚した。用意された宿が、なんとツインルーム1室のみで…!?くたびれたSEと年下の女上司の物語、続編登場。
(引用終わり)
実際に仕事が忙しくうまくいっていないときに、
なんで小説でも「仕事がやばい!トラブルだ!どうしよう!」なものを読んでしまったんだろう。
気持ちが悪くなって大変でした。
高田崇史『QED ~ventus~ 熊野の残照:再読』
あらすじ(引用)
人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は…。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか?牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは?崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。
(引用終わり)
夏の旅行は和歌山かなぁ。流行りの北陸かなぁ。どうするかなぁ。
前回読んだのは2008年だったので大学2年くらいですか。
ほとんど覚えていましたが、神社話は今の方がより理解が深まったと思いますね。
では($・・)/~~~
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本年もlogBlogをよろしくお願い致します。
年をまたいで読んだ本もありますが。
三津田信三『水魑の如き沈むもの』
あらすじ(引用)
奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。
(引用終わり)
本格ミステリ大賞!という感じはどこにもないですね(笑)
相変わらずのホラー民俗ミステリーなので。
今回は地図や儀式も非常に解りやすく、
わくわくして読めました。
各家の関係は難しくていつも混乱しますが。。
似鳥航一『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂2』
あらすじ(引用)
浅草の仲見世通りから少し外れると、懐かしい雰囲気の和菓子屋が見えてくる。店主の栗田は気風のよい青年で、まだ若いが腕も確かだ。最近、栗田がそわつくことがあるらしい。どうも、可憐な女性がよく店に訪れるからだとか。葵はたいそう和菓子に詳しく、栗田すらその知識に驚くことがあるという。下町の日常にも悲喜こもごもはある。この店はそういうことに縁があるようで。二人はなんだかんだで関わることになってしまう。和菓子がもたらす、今日の騒動は?
(引用終わり)
和菓子と浅草に興味が湧いてきました。
葉山透『0能者ミナト』
あらすじ(引用)
科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊―どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった。
(引用終わり)
序盤は変な世界始まったなぁと思っていたのですが、
短編ですっきりまとめることで魅力up。
長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活 短編集1』
あらすじ(引用)
アーラム村に現れた旅の吟遊詩人リリアナ。未知の英雄譚を望む彼女に、ロズワール邸の滞在許可が出たことから大騒動が始まる『ゼロから始まる英雄譚』。スバルから休暇を与えられたレムの忘れられない一日を描く『メイド長の心休まらない休日』。月刊コミックアイラブ連載作と文庫完全書き下ろし『後追い星をやめた日』『エミリア・イン・ワンダーランド』を収録した、全てがWEB未掲載の短編集ついに登場。
(引用終わり)
のんびりしていた所為か、本編ほどの面白さはなく。
作者が楽しんで書いたそのまんま、というところ。
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖6』
あらすじ(引用)
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?
(引用終わり)
このシリーズも惰性で読むのかな、と思っていたところでしたが
これは面白かった。
太宰治の『晩年』にを読んでみようかと思うくらいです。
では($・・)/~~~
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