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    主にミステリーやホラー小説の読書日記、及び日常の出来事や心の内を書いてます♪

    黒死館殺人事件

    ようやく読み終えました。

    小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
    黒死館殺人事件 (河出文庫)黒死館殺人事件 (河出文庫)
    (2008/05/02)
    小栗 虫太郎

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    裏表紙のあらすじ(引用)
    黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。奇々怪々な殺人事件の謎に、刑事弁護士・法水麟太郎がエンサイクロペディックな学識を駆使して挑む。江戸川乱歩も絶賛した本邦三大ミステリのひとつ、悪魔学と神秘科学の結晶した、めくるめく一大ペダントリー。
    (引用終わり)

    日本ミステリー界の三大奇書と言われているうちの1冊。あらすじには三大ミステリとありますね。
    もともとは1935年に出た本らしいですよ。
    なんと75年も昔のミステリー!

    驚きの連続です。

    殺人事件の緻密さ、芸術性は今のミステリーと何ら変わりない
    というか寧ろ傑作の雰囲気を醸し出してます。

    探偵役の刑事弁護士・法水麟太郎(のりみずりんたろう)の学識には参りました。
    心理学・宗教学・神学・象徴学・梵字・文学・ドイツ語……
    多すぎてとてもじゃないですが、ついていけません。
    僕はミステリーの追加の味付けとしてそういった情報が使われる小説を好んでいましたが、
    これはてんこ盛り。お腹いっぱいで気持ち悪いです(笑

    残念だったのは、多くの意味深な会話がドイツ語だったことですね。僕は3年間ロシア語やってまして。
    当然邦訳はある訳ですが、細かいニュアンスを汲み取れない。

    解説には、犯人の名前やトリックは些細なことだ!みたいなことが書いてあります。
    たしかにそれも一つの見方。でも僕はどうせ読むなら知らんほうがいいと思います。
    法水の推理の仕方も注目すべき点ですね。
    心理から暴いていく。
    こんな時代からもうそんな小説が書かれてたんですね。

    380頁あたりで法水の行う、象徴を利用した会話の応酬とその種明かし。
    かなり興奮しました。

    そういえば、413頁では 独擅場 と書かれているんです。どくせんじょう。
    本来、正しい日本語ですよね。
    誤用としての 独壇場(どくだんば・どくだんじょう) が多用されるようですが。
    この小説を読んでいると、当然時代が違うので、漢字が旧字体だったり、送り仮名が違ったりするわけです。
    とすると、正しい日本語って何だろう? と思ってしまいます。
    その時代で意思疎通のできる言葉こそが正しいのかなぁと。

    418頁に 重複った(ルビは、ダブった)
    とありまして。
    ダブるってdoubleを動詞化したもっと最近の言葉だと思ってましたが。
    へぇ。

    480頁 存在理由(レーゾン・デートル)
    たしか哲学の用語でしたよね。こう使うのか。

    さて、3日かかった長編推理小説。
    正直言って、評判ほどの面白さは得られなかったかなと。
    それは、やはり読みにくい文体にあると思います。
    途中から、そのリズムにうまく乗れたらスイスイ読み進んだんですけどね。
    自分の中ではじゅうぶんに楽しめたので良しです。

    ミステリーが好きな人は挑戦してみては。

    では($・・)/~~~
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