読み終えました。
三島由紀夫『仮面の告白』
![]() | 仮面の告白 (1950年) (新潮文庫) (1950) 三島 由紀夫 商品詳細を見る |
あらすじ(引用)
「私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である」女性に対して不能であることを発見した青年が、幼年時代からの自分の姿を丹念に追求するという設定のもとに、近代の宿命の象徴としての“否定に呪われたナルチシズム”を開示してみせた本書は、三島由紀夫の文学的出発を成すばかりでなく、その後の生涯と文学の全てを予見し包含した戦後文学の代表的名作である。
(引用終わり)
久しぶりの三島。圧倒的です。
たった204ページとは思えない。
表現がすごい。ひどいとも言う。
一つのことを描くのに何ページ使うんだか。
それでいて何の話だったか解りにくい。
結局自涜のシーンだとは…。
これは感覚を理解できないと、つまらない小説になるんでしょうね。
ちなみに僕は最後の方がよく解りませんでした。
これも「仮面」ということで納得していますが。
恐らく読み落としたんだろうなぁ。
こうやって振り返ってみると、「仮面」というのは良く題材にされるけれども
やはり深いテーマなんだと感じます。
この小説はひどく耽美で、それでいて肉慾を描き、
愛について考えているものです。
(ちなみに同性愛者の苦悩を描いた小説ではありません。
女性に対して性的欲求が起こらない、それでいて男性に対しても離れているのです)
読者それぞれがいろんな見方ができて、ネット上の感想でも面白いものが転がっています。
仕事を始めると朝がさらに早く、夜は遅くなっていますが、
体力的に余裕のあるときにぜひまた三島文学は読みたいです。
では($・・)/~~~
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